2007.07.28 Saturday

中国人留学生の不正中継による電気通信事業法違反による逮捕

 こんにちは、さくっちです。

 今日の記事は、昨日から話題の中国人留学生の不正中継による電気通信事業法による逮捕についてです。
 ソース元:無届けサーバー開設で留学生送検 中国からゲームに中継(朝日新聞)
       中国から不正ゲーム接続、留学生を書類送検…大阪(読売新聞)

 以下、ソース元よりの転載です。
中国から不正ゲーム接続、留学生を書類送検…大阪
 ◆無許可のサーバー開設

 海外からの接続を禁じた人気オンラインゲームに、中国から利用できるように無許可のサーバーを開設し、約350万円の報酬を受け取ったとして、大阪府警住之江署は26日、福岡市東区、早稲田大学大学院在学中の中国人留学生の男(26)を電気通信事業法違反の疑いで書類送検した。調べに対し、男は「授業料などに充てる金がほしかった」と供述しているという。

 調べでは、男は自宅にパソコン約20台をサーバーとして設置。昨年6月〜今年5月、管理報酬として中国在住の知り合いの中国人から毎月、約10万〜約60万円を受け取った疑い。

 昨年12月、大阪市住之江区内の男性から「ゲームのキャラクターが勝手に使われ、アイテムの武器がなくなった」との相談を受け、同署が調べたところ、男のパソコンから接続された形跡があり、発覚した。

(2007年7月27日 読売新聞)

 朝日新聞の「無届けサーバー開設で留学生送検」というタイトルを見て、「サーバー開設に許可が必要なのか」という質問もネット上で多く見かけます。個人が非営利で行う分には、届出等は必要ないと思います。

 今回のお話、簡単に言うと「無届出のプロバイダー開業」だと私は思ったのですがどうなのでしょう。
 電気通信事業法を見てみたいと思います。仕事でよく利用していますが「法令データ提供システム」を使うと、簡単に目的の法令を見ることが出来ます。ブックマークをしておくと、便利かもしれません。
 参考:法令データ提供システム(電子政府)

 昨日、掲示板の方に軽く紹介しましたが、関係箇所を抜粋します。
電気通信事業法(昭和五十九年十二月二十五日法律第八十六号)
電気通信事業法施行規則(昭和六十年四月一日郵政省令第二十五号)

第一章 総則

(定義)
第二条  この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
一  電気通信 有線、無線その他の電磁的方式により、符号、音響又は影像を送り、伝え、又は受けることをいう。
二  電気通信設備 電気通信を行うための機械、器具、線路その他の電気的設備をいう。
三  電気通信役務 電気通信設備を用いて他人の通信を媒介し、その他電気通信設備を他人の通信の用に供することをいう。
四  電気通信事業 電気通信役務を他人の需要に応ずるために提供する事業(放送法 (昭和二十五年法律第百三十二号)第五十二条の十第一項 に規定する受託放送役務、有線ラジオ放送業務の運用の規正に関する法律 (昭和二十六年法律第百三十五号)第二条 に規定する有線ラジオ放送、有線放送電話に関する法律 (昭和三十二年法律第百五十二号)第二条第一項 に規定する有線放送電話役務、有線テレビジョン放送法 (昭和四十七年法律第百十四号)第二条第一項 に規定する有線テレビジョン放送及び同法第九条 の規定による有線テレビジョン放送施設の使用の承諾に係る事業を除く。)をいう。
五  電気通信事業者 電気通信事業を営むことについて、第九条の登録を受けた者及び第十六条第一項の規定による届出をした者をいう。
六  電気通信業務 電気通信事業者の行う電気通信役務の提供の業務をいう。

第二章 電気通信事業
第二節 事業の登録等

(電気通信事業の登録)
第九条  電気通信事業を営もうとする者は、総務大臣の登録を受けなければならない。ただし、その者の設置する電気通信回線設備(送信の場所と受信の場所との間を接続する伝送路設備及びこれと一体として設置される交換設備並びにこれらの附属設備をいう。以下同じ。)の規模及び当該電気通信回線設備を設置する区域の範囲が総務省令で定める基準を超えない場合は、この限りでない。

電気通信事業法施行規則
(登録を要しない電気通信事業)
第三条  法第九条 の総務省令で定める基準は、設置する電気通信回線設備が次の各号のいずれにも該当することとする。
一  端末系伝送路設備(端末設備又は自営電気通信設備と接続される伝送路設備をいう。以下同じ。)の設置の区域が一の市町村(特別区を含む。)の区域(地方自治法 (昭和二十二年法律第六十七号)第二百五十二条の十九第一項 の指定都市(次項において単に「指定都市」という。)にあつてはその区の区域)を超えないこと。
二  中継系伝送路設備(端末系伝送路設備以外の伝送路設備をいう。以下同じ。)の設置の区間が一の都道府県の区域を超えないこと。

電気通信事業法
(電気通信事業の届出)
第十六条  電気通信事業を営もうとする者(第九条の登録を受けるべき者を除く。)は、総務省令で定めるところにより、次の事項を記載した書類を添えて、その旨を総務大臣に届け出なければならない。
一  氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名
二  業務区域
三  電気通信設備の概要(第四十四条第一項の事業用電気通信設備を設置する場合に限る。)
2  前項の届出をした者は、同項第一号の事項に変更があつたときは、遅滞なく、その旨を総務大臣に届け出なければならない。
3  第一項の届出をした者は、同項第二号又は第三号の事項を変更しようとするときは、その旨を総務大臣に届け出なければならない。ただし、総務省令で定める軽微な変更については、この限りでない。

第六章 罰則

第百七十七条  第九条の規定に違反して電気通信事業を営んだ者は、三年以下の懲役若しくは二百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

第百八十五条  第十六条第一項の規定に違反して電気通信事業を営んだ者(第九条の登録を受けるべき者を除く。)は、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

 恐らく、第十六条「電気通信事業の届出」を行っていないとして、第百八十五条の罰則が適用になったのだと思います。六か月以下の懲役若しくは五十万円以下の罰金ということになろうかと思います。
 また、留学生ですと資格外活動により強制退去(俗に言う強制送還)となる恐れが極めて高いと思います。
 参考:退去強制(外国人留学生のための法律ハンドブック)

 その他、電気通信事業法を紐解いていくと色々出て来るのですが、面倒なので省略します。

 話題の「匿名プロキシ」ですが、「他人の需要に応ずるために提供する事業」でなければ問題ないと思います。
 広辞苑より引用しますと、次のようになっています。
じ‐ぎょう【事業】(‥ゲフ)
*社会的な大きな仕事。「慈善―」
*一定の目的と計画とに基づいて経営する経済的活動。「―をおこす」「―に失敗する」

 今回の事件が有罪となれば、国内で海外からの通信を中継している留学生等を逮捕することが容易になります。
 警察、検察には頑張って欲しいですね。

2007.02.23 Friday

相手がうざったく、ゲームの中で使うアイテムを削除しようと思った。 不正アクセスで34歳女性逮捕

こんにちは、さくっちです。ため込んでいたニュース整理で更新数が増えています。

既に、複数サイトで報じられていますが、2月19日ガンホーオンラインエンターテイメント社の運営するMMORPG「ラグナロクオンライン」において、34歳の女性の方が不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕されました。

ソース元:オンラインゲームに友人のIDでアクセス 容疑の女、書類送検 /栃木(2月20日 毎日新聞)
インターネット上のオンラインゲームを、他人のIDを使って利用したとして、県警生活環境課と宇都宮南署は19日、鹿沼市の無職の女(34)を不正アクセス禁止法違反容疑で書類送検した。

 女は06年10月7日〜11月19日、宇都宮市の女性会社員(34)のIDとパスワードを勝手に使い、会社員になりすまして有料オンラインゲーム「ラグナロク」を計31回にわたり、不正に利用した疑い。

 「ラグナロク」は漫画が原作のゲームで、不特定多数が同時に参加可能。利用者がゲーム上の登場人物に扮(ふん)して物語世界で活動する。10〜20代を中心に人気を集めており、1日平均約20万人のアクセスがあるという。遊ぶにはIDとパスワードが必要。

 女は高校時代、会社員と友人で、昨年8月、会社員をゲームに参加するように誘った。その際、会社員のパスワードも入手していた。2人はゲーム上でグループを組んでいたが「初心者で、ルールを守らない会社員の存在がうざったいと感じ、ゲームの中で使うアイテム(道具)を盗み、削除しようと思った」などと供述しているという。【中村藍】


今回のアカウントハッキング事件は、RMT目的ではなく「ルールを守らない、社会人(犯行相手)の存在がうざったいと感じ、ゲームの中のアイテムを盗み、削除しようと思った」というのが理由です。

この中の「ルールを守らない」という点が気になります。人が犯罪に及ぶまでには様々な理由がありますが、そこまでの理由は何だったのでしょう。


この事件は、犯行理由の他にもう一点注意しなければならない点があります。


それは「自分のパスワードは絶対に他人に教えてはならない」ということです。

友人であれ、パスワードは教えるべきではありません。銀行の暗証番号は、友人に教えないことと一緒です。

「女は高校時代、会社員と友人で、昨年8月、会社員をゲームに参加するように誘った。その際、会社員のパスワードも入手していた。」

とあるように、友人であってもセキュリティの面で考えれば、信用すべきではありません。

もし、何らかの理由で他人に教えた場合は、速やかにパスワード変更をしましょう。


ゲーム名は国名、IDは住所、パスワードは家の鍵の様なものです。取り扱いには十分注意しましょう。

2007.02.23 Friday

オンラインゲームの不正アクセスは、昨年比約5倍の223件

こんばんは、さくっちです。

昨日2月22日、警察庁より2006年分のサイバー犯罪統計が発表になりました。

ソース元:不正アクセス摘発2.5倍 オークション56% (2月22日 産経新聞)
不正アクセス摘発2.5倍 オークション56%

 他人のパスワードを無断で使い、インターネット上のサイトなどに侵入したとして、全国の警察が平成18年に不正アクセス禁止法違反容疑で摘発した事件は、前年に比べ2・5倍の703件だったことが22日、警察庁のまとめで分かった。統計を取り始めた12年以降で最多。

 情報技術を悪用するサイバー犯罪全体の摘発も、前年に比べ約1300件多い4425件で過去最多を更新した。オークション詐欺や18歳未満が性的被害に遭うケースが目立っている。

 警察庁は「インターネットの利用形態が広がり、サイバー犯罪は今後も増えるだろう」と分析している。

 不正アクセス先をみると、ネットオークションは394件で全体の56%。若年層で人気が高まっているオンラインゲームは223件で前年の約5倍になった。

 手口では、電子メールで利用者を偽サイトに誘導し、パスワードなどを入力させるフィッシングが前年の1件から220件と急増。

 スパイウエアと呼ばれる不正プログラムを使った犯行も前年の約6倍の197件、ウィニーなどファイル交換ソフトで流出したパスワードが悪用されたケースも19件あった。

 容疑者計130人の年齢をみると、20代が44人と最も多く、次いで10代(40人)、30代(28人)−の順。

 一方、ネットオークションで品物を送らず金をだまし取る手口が1327件で詐欺被害の83%を占め、児童買春・ポルノ禁止法違反など18歳未満が性的被害に遭うケースは前年比1・5倍の978件だった。

(2007/02/22 16:03)


不正アクセス禁止法違反容疑で摘発した件数は、前年比2.5倍の703件となっておいます。

オンラインゲームに関する不正アクセスは223件、全体の約3分の1を占めており、前年の約5倍の件数に膨れ上がっています。

容疑者は計130人となっており、その年齢組成は、
上から順に20代が44人(約34%)10代が40人(約31%)30代が28人(約22%)、となっています。


10代〜20代で、全体のおおよそ3分の2を占める結果となっています。
また、未成年者が不正アクセスに占める割合も、約31%と高い値を見せています。

非行を防止するためには、未成年者に対する啓発も必要ですが、社会として犯罪を犯すことが出来ない仕組みを作る必要があると考えます。

不正アクセスの目的が何かは定かではありませんが、目的の中には、RMT目当ての犯行も確実に含まれていると思います。

不正アクセスを防ぐ一環としても、RMTを行う際の年齢確認・身分確認等を法として整備し、未成年者による売買を規制する必要があると考えます。

2007.02.13 Tuesday

アカウントハッキング被害者の募集(NHK取材協力)、PSUチートについて思うことなど

こんばんは、さくっちです。奥歯の神経を抜いてうずいています。歯医者には早く行かないとダメですね。

昨日お休みの予定が、PSUのニュースが飛び込んだ為に更新してしまいましたので、今日を軽く仕上げます。


NHKの方に、放送内容について確認の電話をしてみました。昨日も申し上げたのですが、公平性の観点から運営会社の発言も報道される模様です。

そして、再度取材への協力依頼がありました。
「アカウントハッキングの実被害に遭われた方の取材を行いたい」とのことです。
こちらは「匿名、モザイク、音声変更有り」でも一向に構わないそうです。

MMOBBSのアカハックスレにも、私の名前で書き込みさせて頂きましたが、取材を受けても良いという方がいらっしゃいましたら「sakucchi@kasoubashi.org」若しくは掲示板まで書き込みをお願いします。


PSUのチートを見て改めて思ったのですが、悪質なゲームの妨害行為(RMT・BOT・チート等)に対しては「威力業務妨害」や「偽計業務妨害」、「電子計算機損壊等業務妨害」 等で刑事告発を行わなければ駄目なのかもしれません。

本来であれば、アカウント剥奪(BAN)が抑止力として働くのですが、不正行為が横行している現状では、もはや力不足の部分が多々あります。ゲーム内の問題についてはゲーム内で整理出来ることが一番なのですが、残念なことに、既にそれでは秩序は保てないのではないかと思っています。


今日は歯が痛いのでこの辺で、明日は治っていると良いのですが・・・・・・

2007.02.12 Monday

「PHANTASY STAR UNIVERSE」で大規模チート発生か?

こんばんは、さくっちです。体調悪いのですが、ニュースを発見したため掲載します。

SEGAが運営する、MMORPG「PHANTASY STAR UNIVERSE」で大規模なチートが2月9日より発生している模様です。

主な内容は次のとおり
・アイテムの不正な作成(DUPE)
・作成したアイテムを販売し、高額のメセタ(仮想通貨)の入手
・未実装アイテムの作成(PSUは事前にデータ配布形式の為)

すでに過去より「周回効率を上げるPP無限、壁抜け、高速化」と言われるようなチート行為があった模様です。

大手ファンサイトを見つけることが出来なかったため、いくつかの個人blog等を確認したところ、どうやら間違い無さそうなので記事として掲載します。


S装備といわれる、おそらく通常では入手不可能な装備を不正に作成し、利用していること。その装備を売り、大量のメセタを入手する者、また、不正に作成したS装備を販売し広める者などがいるとのことです。

実際の利用者からは、何ら対応がなされなければ「ゲームそのものの崩壊」となるとの声が上がっています。

そのため、ロールバックが行われるであろうとユーザー間では囁かれている模様ですが、現在のところ運営会社から公式の対応については発表されていない模様です。


PHANTASY STAR UNIVERSE 公式サイト http://phantasystaruniverse.jp/home/
1/2 >>